iTumes Matchという音楽配信

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昨年末、iTunes Matchが日本でもスタートするという話題で盛り上がっていたが、結局現在でも日本ではサービスが開始されていない。iTunes Matchはクラウド上に保存した楽曲がパソコン向けにストリーミング配信される機能を搭載されていることから、既に始まっているKDDIのうたパスやSonyのMusic Unlimitedと対比されることも多い。しかし、iTunes Matchはユーザーが持っている既存の音楽データから収益を得ようとするAppleの提案であり、まったく新たな音楽配信サービスなのである。

iTunes Match

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iTunes Matchは新しい音楽配信サービス

iTunes in the Cloud=デジタルハブとなったクラウド

Appleが米国で提供しているiCloudのサービスは、iTunes in the CloudとiTunes Matchの2つの機能から構成されている。いずれも楽曲データをiCloud上で預かるクラウドストレージサービスであるが、iTunes in the CloudはAppleのiTunes Storeから購入した楽曲が対象であり、iTunes Matchはそれ以外の楽曲を対象としているところに大きな違いがある。iTunes in the Cloudは、これまでパソコンが果たしていた機能をiCloudが代わりに行うものである。iTune Storeで購入した楽曲のiOS端末間の同期は、これまではiOS端末をパソコンに接続する必要があった。しかし、今後はiOS端末をWi-Fi接続したときに自動で楽曲がダウンロードされるようになる。

iTS購入曲以外でも利用できるiTunes Match

iTunes Matchのサービスは、上記iTunes in the Cloudの機能をiTunes Storeで購入した楽曲以外でも利用できるようにしたものである。但し、iOS端末をWi-Fi接続してもクラウド上の楽曲が自動的にダウンロードされるわけではない。クラウド上にある楽曲のプレイリストが表示されるようになり、ダウンロードするか否かはユーザーが決めることになる。また、iTunes in the Cloudは無料で利用できるサービスだが、iTunes Matchは年額24.99ドル(米国)の有料となる。また、利用できる曲数も最大2万5,000曲という制限がある。但し、iTunes Storeで購入した楽曲はその中にはカウントされない。

マッチングによって処理が異なる

ユーザーのパソコン内には、iTunes Storeで購入した楽曲以外にも多数のデジタル音楽が存在している。サービス開始時、iTunes Matchはユーザーのパソコン内をスキャンし、それをiTunes Storeの楽曲とマッチングする。マッチした場合、iCloudにはその曲のiTSにある楽曲データが保存される(実際に保存されるのはプレイリスト)。マッチしなかった場合は原則としてその楽曲データがiCloudにアップロードされることになるが、データの状況によってはアップロードされないこともある。

マッチした曲・・・・新たなダウンロード配信

問題はマッチした場合の処理方法である。デジタル音楽であればその出所は問われない。CDからリッピングした音楽データの場合、自分で購入したCDからなのかレンタルしたCDからなのかは問われることは無い。また、違法ダウンロードによって取得したデータであっても低品質なデータであっても、マッチしたというだけでiTunes Storeで売られている楽曲データに交換されるのである。これはiTunes Storeから新たに楽曲をダウンロードすることに等しい。この部分は、恐らく権利者との交渉で最大の争点・・・・・具体的には許諾料の金額・・・・となったことと思われる。iTunes in the Cloudの場合はiTunes Storeからダウンロードされた時点で権利者には許諾料が支払われているが、iTunes Matchの場合は権利者に収入が発生したかどうかは一切不明である。権利者からすれば新規のダウンロードと同じとする主張が出てくるのは当然である。但し、Appleにとっての収入は年額24.99ドルの定額であり、通常の従量課金とは異なっている。

埋もれていたデータから新たな収入を得る

iTunes Matchは、権利者側から見れば新たな音楽のダウンロード販売であり、それなりの収入が欲しいところである。Appleが主張したのは、iTunes Matchによってユーザーのパソコンに埋もれていた楽曲データから新たな収入が得られることであったと思われる。このまま何もしなければ得ることができない収入が、Itunes Matchで新たに得られることになる。そのようなAppleの主張が最終的に受け入れられたのは、Appleが米国における最大の音楽販売事業者であることが大きな理由であるだろうiTunes Storeのユーザーは、パソコンに所有する楽曲データ数が大量であることは容易に想像することができる。

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