フランス発祥のDeezerが世界展開

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Deezer(ディーザー)は2006年からフランスでストリーミング配信サービスを行っている企業だが、11月に世界160カ国にサービスを拡大したことを発表した。Deezerはサービス提供国を世界200カ国にする計画であり、今後も拡大路線を推進していくことになる。しかし、注目されるのは、世界1~2位に位置する米国と日本がその対象に入っていないという事実である。

deezer

DEEZER

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Deezerはストリーミング配信のフリーミアムモデル

聞き放題は1年間⇒その後は月2時間の時間制限

Deezerのサービスは無料版と有料版があり、無料版は無制限で聴き放題の広告付きサービスとなっている。但し、聴き放題となる期間は会員登録後の1年間であり、その後は毎月2時間の時間制限となる。聴き放題を継続するためには、有料版へのアップグレードを行わなければならない。有料プランは各国で異なっており、下の例は英国のプラン例である。

  • Deezer Premium      :月額4.99£   広告無しで無制限に聴き放題
  • Deezer Plemium Plus:月額9.99£ モバイルからのアクセス、IPTV、オフライン利用可能

無料でサービス拡大を図り、最終的に有料会員にすることで収益を得ようとするフリーミアムモデルである。Deezerの有料会員数は300万人を超えており、世界17カ国でサービスを展開しているSpotifyに並ぶ数字となっている。

WMGの親会社から資金を調達

Deezerが注目されるもう一つの理由は、世界展開に要する資金をワーナーミュージックグループ(WMG)の親会社である米国の投資会社アクセス・インダストリーズ (Access Industries)から得ているというところにある。WMGの2012年第3四半期の決算によると、Spotifyなどからの収入がデジタル売上げの25%を占めるまでに急成長していることが明らかとなった。デジタル売上げは、これまではiTunes Storeなどのダウンロードサービスから得られるものが大勢を占めていたが、ストリーミング配信などのサブスクリプションによる売上げが今後も大きく成長するものと予想される。Access IndustriesはDeezerに1億3,000万ドルを提供しており、Deezerの世界戦略の最大の協力者となった。

日本で苦労するよりもその他の国で先行

Deezerが米国と日本にに進出しない理由として、市場の飽和と低成長予測が主な原因だとしている。米国市場は確かにダウンロード販売ではiTunesが独占状況にあり、ストリーミング販売はSpotifyやPandoraなどの強豪の存在がある。しかし、日本ではダウンロード販売においてはiTunes Storeは米国ほどのパワーは持っておらず、ストリーミング配信においては有力勢力は一つもない。日本進出を回避した最大の理由は、日本の音楽業界のストリーミング配信への冷たい視線があることは間違いない。SMEを子会社に持つSonyでさえ、ストリーミングサービスのMusic Unlimitedでの楽曲集めには相当な苦労を強いられることとなったのである。

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