ようやくハイレゾ配信に行き着いたYAMAHAのmysound

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YAMAHAが提供しているmysoundでハイレゾ配信が始まった。YAMAHAはレコード会社を所有しており、レコード各社が自社ブランドの音楽配信を始める中、2000年という早い段階から音楽配信に参入していた。YAMAHAにはオーディオ部門もあるが、レコード部門とは疎遠であったようである。オーディオ会社のオンキヨーは2005年からハイレゾ配信を行っているが、それより約10年遅れてのハイレゾ参入となった。

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音楽配信で試行錯誤を続けてきたYAMAHAがオーディオとのコラボで再起をかけるが・・・・

yamaha-audio

YAMAHA CD-CNT670

YAMAHAはコンテンツホルダーでかつプロバイダー

YAMAHAのレコード部門はヤマハミュージックコミュニケーションズだが、2000年にy-musicという自社所有音源の配信サービスを立ち上げた。しかし、当時のレコード会社による音楽配信は、話題とはなったがいずれも事業として成り立つものではなかった。その後、米国でのAppleの成功を真似し、レコード各社はレーベルゲートに楽曲を卸す形のビジネスに転換した。YAMAHAはMySoundという配信とSNSを組み合わせたサービスを展開していたが、2005年12月にNTTコムと提携してレコード各社の音源を配信するミュージックストア型の音楽配信に転換させた。つまり、レコード各社がコンテンツホルダーに特化する中、プロバイダーとなる道を選んだことになる。

2010年に始めたストリーミング配信は既に終了

しかし、インターネット上の音楽配信はビジネスとして成熟せず、音楽配信の主流はガラケー向けの着うたフルが占有することになった。YAMAHAも3キャリアからMySoundブランドでガラケー向けサービスを展開し、結構稼いだものと思われる。しかし、iPhoneが国内発売された2008年以降、ガラケーからスマホへの急激な移行が進むことになる。ガラケー向けの着うたフルの市場は大きく縮小し、音楽配信の主流はスマホ向けのインターネット音楽配信に取って代わられた。欧米ではスマホ向けの音楽配信はストリーミングサービスに向かっており、YAMAHAも2010年9月にAndroidスマホ向けのストリーミング配信を立ち上げた。しかし、大手レコード会社からの音源が殆ど提供されず、サービスがスマホユーザーに受け入れられることはなかった。YAMAHAのストリーミング配信は、2016年3月に静かに閉鎖された。

3年から10年遅れてようやくコラボが実現!?

Sony系のレーベルゲートが運営するmoraは、2013年10月にハイレゾ音源の配信をスタートさせた。Sonyはその年の12月にハイレゾに対応したウォークマンNW-ZX1を発売しており、それ向けのサービスを用意したことになる。ハイレゾは据え置き型のオーディオでは以前から隠れたブームとなっており、オンキヨーは2005年からハイレゾ対応オーディオ機器向けにハイレゾ配信サービスe-onkyo musicを提供している。両者のハイレゾ配信は、正にサービスとハードがコラボレーションした結果として生まれたが、YAMAHAの場合はそれがオンキヨーより約10年、Sonyより約3年遅れたことになる。時間がかかった割にはコラボの中身が薄く、対応オーディオ製品の新規投入も行われていない。

サービスとハードのコラボが足らない!?

YAMAHAはかれこれ15年にわたって音楽配信ビジネスを行ってきたわけだが、その取組み姿勢に腰が入っているとは言い難い。Sonyには自社レーベルを利用しくすという悪弊はあるが、音楽配信を自社の基幹事業に以下に貢献させるのか・・・という姿勢は常に見せている。しかし、YAMAHAの場合は配信ビジネスそのものにこだわる姿勢しか見せておらず、今回のハイレゾ配信も取ってつけたような理由が語られている。幾ら伸ばしてもSonyからの楽曲提供は得られないだろうが、自社のオーディオとのコラボはもっと深めてからスタートすべきであった。ガラケー全盛時代のMySoundをmysoundに変えて使い続けているが、ブランドイメージはYAMAHAが思っているほど高くはないと思われる。

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