AppleのHPから消えた『Apple MusicとiTunes Matchの補完関係』

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Appleは昨年スタートしたApple Musicにおいて、以前から提供していたiTunes Matchと同じような仕組みを提供している。但し、まったく同じ仕組みではなかったことから、一部ユーザーから強い苦情が寄せられていた。今回、AppleはiTunes Matchとまったく同じ仕組みに変更したことから、Apple Musicのサービスが大きく改善されることになった。また、Apple MusicだけでiTunes Match同等のサービスとなることから、両方に登録していたユーザーはiTunes Matchは退会して年額3,980円を節約できることになった。

Apple MusicユーザーはiTunes Matchを更新するのか?
Appleは、2014年5月からiTunes Matchというサービスを提供している。米国では2011年11月に開始していたが、日本ではそれ...
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iTunes Matchの機能をApple Musicに取り込んだのでiTunes Matchiは解約して良い!?

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iTunes Matchは月額3,980円の有料サービス

AppleはiCloudというオンラインストレージを2011年10月から提供しているが、アップロードできるデータはテキストや画像などに限られていた。その後、国内では2012年2月になって音楽もアップロード可能となったが、iTunes Storeで購入した楽曲のみが対象であった(今仕組みをiTunes in the Cloudと呼ぶ)。iTunes Store以外から手に入れた楽曲が対象となったのは、2014年5月のiTunes Matchが開始されてからであった。iTunes in the Cloudは無料で利用できるが、iTunes Matchは月額3,980の有料サービスとなる。iTunes Matchに登録すると、手持ちの楽曲がScanされ、iTunes Store内の楽曲と照合が行われる。Matchした場合、iTunes Store内の楽曲データが共有され、Matchしなかった場合は手持ちの楽曲データがアップロードされる。

照合対象がApple MusicのDRM楽曲

Apple Musicも手持ちの楽曲をScan and Matchするのは同じだが、iTunes Matchと異なるのは照合する相手がiTunes Storeではなく、Apple Musicでの配信楽曲であった。Apple Musicは定期購読型の聴き放題サービスであり、会員期間中だけが利用可能なサービスである。楽曲を機器にダウンロードして利用するのが一般的であることから、データはDRMがかけられている。従って、Matchした場合、DRMフリーであった楽曲データがiCloud上ではDRM楽曲に変更されている。手持ちの楽曲を削除したとすると、iCloud上のデータをダウンロードすることで表面的には元に戻ったことになる。しかし、Apple Music会員でなくなると同時に、その楽曲は聴くことができなくなる。Apple Musicの設定方法が分かりにくく、処理を間違えて自分の曲が聴けなくなったユーザーが多発したのであった。

4,700曲を失ったユーザーが情報発信

Apple MusicでのScan and Matchの方法は、iTunes Matchと同じ方法に変更された。従って、iTunes Matchに加えてApple Musicに登録したユーザーは、安心してiTunes Matchを解約することができる。Apple Musicに加えてiTunes Matchの料金を支払うことに納得できないユーザーは多かったことと思うが、今後はスッキリすることだろう。但し、年払いであることから、解約は次回の更新月を待たねばならない。今回の変更についてAppleは公式には何も発表しておらず、Jim Dalrymple氏が編集長を務める『The Loop』が報じるのみである。同氏は1年前にApple Musicの利用に際して4,700曲の手持ちの楽曲データを失ったことを記事にしており、今回の情報はAppleから特別に伝えられたものと思われる。また、システムの変更は1日に1から2%のユーザーを対象に行われており、このことも事前に正式発表しにくい事情の一つなのだろう。

取り払われた『補完的な関係』

Apple Musicの開始当時、Appleのサポートページには『Apple MusicとiTunes Matchはそれぞれが独立したものですが、補完的な関係にあります』という記述があった。しかし、現在は『Apple MusicとiTunes Matchはそれぞれが独立したサービスです』として『補完関係』がなくなっている。今となればこの文章は、『Apple Musicの誤処理をiTunes Matchが補完する』というのが正しい書き方だろう。そもそも手持ち楽曲をDRM楽曲に変換することは誤った処理であり、そこをiTunes Matchで『補完』させるのは間違っている。ようやくAppleもそのことに気付き、サービス開始して1年後に手直ししたのであろう。

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