アプリを巡るAppleとSpotifyの諍いはSpotifyに軍配!?

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AppleとSpotifyがSpotifyのiOSアプリを巡ってもめている。アプリ内課金が問題となっているのは分かるが、その中身はいまいち分かりにくい。この数日、情報が出揃ってきたのでまとめてみる。結論から先に書くと、言い分はSpotifyに分があるようだ。Spotifyがアプリのアップデートで行おうとしているのは、iOSアプリでは有料プランが選択できなくなるだけに過ぎない。但し、Spotifyのサイトにアクセスし、そこから手続きをとれば何時でも有料会員になれる。

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Spotifyが自分の課金システムを使うのをAppleが拒否するのはおかしい・・・ルールを変更すべし

spotify

Spotify

SpotifyのiOSユーザーはAppleへの手数料を自己負担

Spotifyの有料プランは月額9.99ドルだが、iOSアプリで手続きすると3ドル上乗せされた12.99ドルを支払わなければならない。Appleの課金システムを利用していることから、有料の場合はその30%を手数料としてAppleに支払うことになる。Appleは昨年6月末にApple Musicをスタートさせたが、月額料金は9.99ドルでiOSアプリで手続きしても同額である。そもそも、Spotifyをパソコンで契約した場合、課金はSpotifyが用意したシステムが使われる。そこで登録したアカウントを使えばiOS機器やAndroid端末でも利用できることから、割高な料金を支払うことも無い。SpotifyはApple Musicがは始まったとき、ユーザーへ『アプリ内での支払をやめ、SpotifyのWebサイトで直接契約する』ことを推奨する通知を送っている。また、SpotifyのHelpページにはその方法を照会している。

iOSアプリ更新の拒否とSpotifyの反抗

Spotifyは昨年秋、Webサイトで有料契約すると3カ月間99セントで利用できるキャンペーンを行ったが、6月にそのキャンペーンを再開した。その時にiOSアプリ内でもユーザーに通知しようとしたが、AppleはApp Storeからアプリを削除すると通告してきた。そこでSpotifyはiOSユーザーへのキャンペーン通知を中止し、同時にアプリ内課金システムの削除を行ってiOSアプリからは有料会員手続きができないようにした。そしてSpotifyの法務部門は、『AppleはApp Storeの承認プロセスを、競合他社に害を与えるための武器として利用している』として非難を開始したのであった。これに対してAppleは『Spotifyはアップデートで優遇措置を求めてきた』とし、Spotifyのアプリ更新が『Appleに課金手数料を支払うことなく、新規ユーザーがサービスに登録できるようにするもの』と反論してきた。

Spotifyの行為はAppleの課金システム回避か否か!?

Spotifyは、iOSアプリでSpotifyの課金システムを利用できるようにした訳ではない。それは明らかにAppleとの契約違反となり、どう転んでもAppleが認めるわけは無い。Spotifyは、iOSアプリに用意した以下の画像を提示している。

Spotify-ios-app

Spotify iOS Application

画像には、『この機能を使うにはプレミアムプランへの登録が必要です』との記述がある。これをSpotifyはユーザーへの事実の提示であって、何の提案でもないとしている。しかし、Appleにしてみれば、これがSpotifyのWebへの誘導と見えるのであろう。また、『GOT IT』をクリックすると表示が消えるだけで、どこかに飛ばされるわけではない。spotifyは、自分のWebサイトやサインアップ画面へのリンクがないことで無実としているが、AppleはSpotifyのWebサイトへ誘導とみている。Appleの課金システムから遮断したことから、有料会員になるためにはSpotifyのWebサイトへ行くことが必須となる。

Appleの課金システムをAndroid並みにすべき

99セントで3カ月間Spotifyを利用できるというキャンペーンは、昨年秋にも行った。そのときもiOS内で通知を行ったはずだが、その時は問題ないならずに今回はクレームとなった。これはクレームをつけざるを得ないほどの効果があるキャンペーンであることを示しており、有料会員を昨年の6月の2,000万人から今年の3月の3,000万人に増加させた主要因でもあった。Appleは先に行われたWWDC 2016で30%の手数料を2年目以降は15%に減額しており、手数料への不満が強いことは十分承知していた。しかし、今回Spotifyが行ったことは、課金システムをAndroid並にする突破口になるかもしれない。少なくとも課金システムを自前で用意できるところは、Apppleの課金システムから解放させるべきであろう。

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