SanDiskを買収してNAND型フラッシュを手に入れる中国

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HDDの世界トップ企業であるWestern Digital(WD)が、NAND型フラッシュの世界第3位のメーカーであるSanDiskを190億ドルで買収する。この間、NAND型フラッシュはストレージ市場においてHDDを急激に追い上げており、特にモバイル端末においてはNAND型フラシュの独壇場となっている。従って、WDによるSanDiskの買収は、HDDメーカーによるNAND型フラッシュの取り込みという構図で見られている。

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Micron Technologyの直接買収を諦めてWestern DigitalにSanDiskを買わせた紫光集団有限公司

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SanDisk SD Card

Western Digitalは9月に筆頭株主が中国企業になることを発表している

WDによるSanDisk買収は、HDDメーカーがNAND型フラッシュメーカーを傘下に置く・・・という単純な構図ではないようだ。何故ならば、9月にWDの15%の株式を中国の紫光集団有限公司に売却することで合意しており、このまま行けばWDの筆頭株主は中国企業になる。また、SanDiskは東芝とNAND型フラッシュの製造で戦略的な提携関係にあり、21日に四日市の新工場で共同の設備投資をする契約が締結されたばかりである。その発表の直後、WDによるSanDiskの買収が発表された。WDは、SanDiskの買収後も東芝とのジョイントベンチャーは継続するとしている。

中国はNANDフラッシュの最大の輸入国

AppleのiPhoneやiPadが中国で生産されているのが代表例だが、中国はモバイル機器の世界最大の生産拠点となっている。調査会社DRAMeXchangeによると、中国によるNAND型フラッシュの2015年の消費は66億7,000万米ドルに達し、世界の中の29.1%を中国が占めるとのこと。NAND型フラッシュの生産は韓国のSamsung(29%)と東芝(22%)、SanDisk(20%)の3社で71%を占めており、それにMicron Technolgy(13%)とSK Hynix(10%)が続いている。韓国と日本、それに米国でほぼ独占している状態であり、中国はモバイル機器の製造に必要なNAND方フラッシュを全て輸入に頼らなければならない。

紫光集団は7月にMicron Technologyの買収を試みたが暗礁に乗り上げ

紫光集団は今年7月、半導体メーカーのMicron Technolgyを230億ドルで買収する提案を行っていた。しかし、この提案には米国政府が待ったをかけており、事実上頓挫している。米国の半導体企業を直接買収しようとしたわけだが、それがうまく行かないと見るや、筆頭株主となるWDにNAND型フラッシュメーカーのSanDiskを買ってもらおうとしていることになる。紫光集団はSanDisk買収によって東芝の持つNANA型の最新製造技術も手に入れることになり、中国国内に工場を建設する可能性が現実的なものとなった。

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