ウォークマンの敗因はiTunesがなかったことにある

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今朝の朝日新聞にソニーのウォークマンがAppleのiPodに負けた原因が書いてある。ウォークマンはiPodに比べて使いにくく、その理由が『音楽会社を子会社に持つことから、上層部は使い勝手よりも著作権の保護を優先した』ことにあると書いている。私もその通りだと思っており、その具体的な例としてソニーがAppleのiTunesに類するジュークボックスソフトを開発できなかったことを挙げてきた。AppleはiTunesのリリースを2001年1月に行っているが、それはiPodを発売する10カ月前のことであった。

  • ここでのウォークマンは、1999年12月以降に発売されたデジタル音楽用のウォークマンをさしている

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AppleはiPodのためにiTunesを開発したのではなく、iTunesを便利に使える機器としてiPodを開発した

itunes

iTunes Logo

iTunes Music Storeブレイクの最大の理由はiTunes

AppleがiTunesのリリースを行ったのは2001年1月9日・・・・・そう、Steve Jobsがかの歴史的なデジタルハブ構想を発表したMacWorld Conference and Expoが開催された日であった。iTunesは、Appleのデジタルハブ構想の中で中核的な役割を担うソフトとして最初から位置づけられていたのであった。iPodの発売と同時にパソコンとiPodの楽曲をSync(同期)する仕組みを取り入れ、iTunes Music Store(iTMS)のスタートと同時にiTMSを楽曲の供給源とするシステムを構築した。そのAppleのエコシステムはiPhoneやiPadに引き継がれ、アプリを楽曲同様のコンテンツとする新たな仕組みも取り込んできた。2003年4月にスタートしたiTMSが大成功を収めた理由として様々なことが挙げられたが、私はiTunesの存在が最大の理由だと考えている。音楽をダウンロードしてiPodで聴こうとする時、iTunesは最も簡単で便利な機能をユーザーに与えてくれる。

ソニーのジュークボックスソフトはコンテンツ側の事情で改変を繰り返してきた

一方、ウォークマンの場合は1999年12月の発売以来、様々なジュークボックスソフトが提供されてきた。登場したジュークボックスソフトを単純に並べてみると、当初のOpenMG JukeboxからSonicStage、CONNECT Player、SonicStage CP、SonicStage for LISMO、SonicStage Vと続き、現在のx-アプリへと繋がっている。iTunesもバージョンアップを重ねてきており、当初のバージョン1から現在はバージョン12までになっている。しかし、iTunesは文字通りバージョンアップであるが、ウォークマンの場合はソフトそのものの改変である。ソフトの改変をせざるを得なかった原因はDRMの変更とファイルフォーマットの変更にあり、基本的にはコンテンツ側の事情によるものである。記事内にあるとおり、『音楽会社を子会社に持つことから、上層部は使い勝手よりも著作権の保護を優先した』ことがその背景にあった。

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