ソニーのWalkman以外はすべて撤退

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日本の携帯デジタルプレーヤー(PDP)の市場は、2005年に大手家電メーカーが進出してきて急激に市場を拡大した。同時にPDPの主流はフラッシュメモリーとなったが、フラッシュメモリーは半年で半額となるほどの価格低下の波が激しかった。したがってPDPで急成長してきたベンチャー企業やPC周辺機器企業はこの中で生き残ることが出来ず、そのほとんどが撤退、倒産を余儀なくされていた。

しかし、市場は独走するAppleをソニーが追いかけるという図式で進行し、進出してきた大手家電メーカーも苦戦が続いていた。市場規模は2006年は650万台程度となったが、2007年には600万台を若干上回る程度に停滞し、その後の市場拡大が望めないことが明らかとなっていた。そのような中、パナソニックや東芝が2008年を最後に新製品を投入しておらず、事実上の撤退状況に陥った。AV機器大手の日本ビクターも2009年に入ってすべての機種が生産完了となっており、国内ではソニーのみがAppleに対抗する勢力として残ることとなった。以下、大手メーカーのPDP撤退状況をまとめた。

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パナソニック/D-anap Audio

参入:2001年 撤退:2008年秋

SDカードを媒体としたPDPを2001年から発売していた。しかし、その後は新製品を投入しておらず、サイド参入したのは2005年4月。ぶらんどは、D-snap Audioを使用した。同年10月にはニフティがSD-Audio向けの音楽配信サービスMOOCS(ムークス)を開始するなど、Appleとソニーの同じモデルで推進したが、2008年春に発売した製品以降新製品の投入は行っておらず、事実上撤退した。

日本ビクター/alneo

参入:2001年2月 撤退:2010年5月末

2001年2月にSDカードを搭載する製品で参入、ソニーやパナソニックとほぼ同時期に参入していた。しかし、その後は事実上の撤退状況にあり、再参入したのは2005年6月のことであった。ブランドをalneo(アルネオ)とし、フラッシュメモリーを搭載、WM DRM二対応させた製品を積極的に展開した。しかし、採算が取れる事業とすることが出来ず、2010年5月末にすべての製品を生産完了とした。
*日本ビクターは2011年10月1日、ケンウッドなどと合併して JVCケンウッドとなった

東芝/gigabeat

参入:2002年6月 撤退:2008年秋

AppleのiPodは、1.8インチの東芝製HDDを搭載して2001年11月に発売された。東芝自身もHDDを搭載したgigabeatを2002年6月から発売してきた。2005年12月にはフラッシュメモリー内蔵型も投入、その後はメモリー内蔵型をメインに発売してきた。しかし、2008年の新製品発売以降は新たな製品を投入しておらず、事実上撤退した。

meg200j

2003年発売のHDD(20GB)を搭載したgigabeat MEG200J

上記メーカーのほか、大手企業のPDPへの参入・撤退状況は下記の通り。

オリンパス

参入:2004年11月 撤退:2005年7月

2004年11月にHDD型で参入。その後内蔵メモリー型を2005年7月に発売したが、その直後に撤退した。

シャープ

参入:2005年4月 撤退:2006年

シャープは2005年4月にFMトランスミッターを搭載したメモリー型の製品で参入した。しかし、2006年に新製品を発売して以降は新たな製品の投入は行っていない。

ケンウッド

参入:2001年4月 現在はメモリー型の製品を1機種販売している

参入したのは2001年4月だが、CD型のPDPであった。その後、2005年にメモリー型とHDD型を追加した。HDD型の製品は、世界で初めてデジタルアンプを搭載した。デジタルアンプ搭載はMedia Kegとしてシリーズ化されたが、現在はメモリー内蔵型のみとなっている。
*ケンウッドは2011年10月1日、日本ビクターなどと合併して JVCケンウッドとなった

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